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水俣市の提案

水俣エコハウスは、最新技術・流行を取り入れたエコハウスではありません。
地元の材料を使い、地元の職人が作る「伝統構法の家」です。
新技術を使った新しい発想の家が良いのも事実です。

しかし、日本には昔からの知恵や伝統がたくさんあります。
埋もれてしまった知恵の「再発掘」が「新しい発想」とも言えるのではないでしょうか。

  1. 設計主旨と環境配慮のポイント
  2. 水俣エコハウス
  3. 事業主体について

設計主旨と環境配慮のポイント

  1. 団地の中の戸建住宅
  2. サラリーマン夫婦+子供3人を想定する
  3. 社会とのつながりを密にする
  4. 南に桜の木の公園がある
  5. 公園からの動線をつくり、花見ができる
  6. 道路との間には柔らかい仕切りを設けたい
  7. イスノキなどの生垣にする。見えるようで見えないくらいが良い
  8. 家の中のプライバシーを確保するために、居間の大きな木製建具には全面格子の網戸を設ける
  9. 敷地の方位がずれているので、敷地の北側にはあまりが出る
  10. この場所にリサイクルセンターをつくる
  11. 薪ストーブの問題点は、薪の調達方法である
  12. 水俣の久木野の人たちと交流を持とう
  13. 森林の間伐を手伝えば、薪はタダで頂ける
  14. 愛林館の植林イベントに積極的に参加して、薪を貰おう
  15. 久木野の農家にも手伝いに行こう
  16. 代わりに農産物を頂けるかもしれない
  17. 週に1日はサラリーマンから農林業者に変身
  18. 遊びのつもりが生活の糧となる
  19. オール電化をエコと表現する住宅会社が多すぎる
  20. 高気密にして設備機器を多用し、エネルギー消費が効率的と謳っている
  21. 都会ではその理論は通用するが田舎では自然の力を享受しての省エネが良いと考える
  22. 冬は薪ストーブ、夏は吸湿材・深い軒と風通しで扇風機の生活をする
  23. 夏は暑くない程度、冬は寒くない程度の家を求めよう
  24. 冬の1週間と夏の1週間を少し我慢すれば、残りの50週間はエネルギーをあまり使わず快適に暮らせる
  25. あえてCASBEEの☆5つではなく、☆4つを目指すのが良い
  26. 最高を目指したら、なにかしらの弊害が出る、ほどほどがちょうど良い

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水俣エコハウス

水俣は温暖な気候で、高温多湿な地域です。
都市型の閉じられた施設のような快適は求めません。
外部と遮断するのではなく、家の内部と外部の融合性を重視した間取りで、夏は暑くない程度、冬は寒くない程度の「ほどほどの家」が水俣には似合います。

生活するときは、夏は杉板や土壁などで湿度調節・深い軒と風通しでエアコンなし、山の整備の手伝いをして冬は山で余っている間伐材などを薪ストーブで燃やして暖を取ります。水俣は杉や檜などの木材の産地です。
伝統構法で建築可能な建具職人・左官職人・大工職人もたくさんいます。地元の職人が建築することで、地域の仕事量を増やします。
真壁・無垢の木・漆喰・白蟻点検などのメンテナンスをして長寿命化させるのが、日本流。その役目が終われば土に戻るか煙になる材料を使います。

「循環の視点」で、ゴミになる前の段階から考え、自然に対して「何も足さない、何も引かない」の精神で、必要以上の性能は求めません。

水俣は「足るを知る普通の家」として、水俣モデル「伝統構法の家」の環境性能データがこれまでにない「エコハウス」の新たな一面を広げる可能性もあります。

水俣の取り組みは、エコハウスの新たなチャレンジでもあるのです。

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事業主体について

地方公共団体名水俣市
担当部局・課・係名産業建設部 都市政策課 建築住宅係

水俣市は、環境省の「21世紀環境共生型住宅住宅のモデル整備による建設促進事業(通称エコハウスモデル事業)」の実施地域として選定されました。
水俣市ではエコハウスモデル事業の推進にあたって、平成21年9月、県内の学識経験者や建築士会、施工業者、不動産業などの参加によるエコハウス推進地域協議会を設立しました。

そして、推進地域協議会を中心に水俣エコハウスの建築に向けて地元技術者を対象とした勉強会を開催し、その参加者の中からプロポーザル(企画・提案)方式で設計者が選ばれました。

水俣エコハウスは、「足るを知る普通の家」をコンセプトに設計、建築段階から廃棄に至るまで、あらゆる面で環境への配慮がなされており、できるだけ地元の素材を使い、地元の職人さんたちによって建設されています。
また、建設過程では、「土突き」や「上棟式」、「餅投げ」、「土壁塗り」など昔ながらの作法も復活させ、多くの地域住民が家を建てる過程もいっしょに楽しみました。

準備や建設期間がわずか1年間という限られた時間の中、“奇跡的な”スケジュールで水俣エコハウスが完成しました。

完成後は、水俣エコモデルハウスとして自由に見学をしてもらうとともに、エコハウスの普及に向けた様々なイベントを行っていく予定です。

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